夜のこどもたちは夢をみる

子どもに眠りを 大人に愛を

過去

サービスステージ

4年。いや、3年。 日常的に搾取される日々から脱して、3年だ。 少しずつ、重篤化していた精神疾患も全体像を見せ始めた。 少なくとも、「今、何が問題なのか」がわかるようになってきた。 主治医が言うように、3年前までは、「いつ」「誰にとって」「何…

悪い奴が見つからない。

私の原家族について、友人や恋人が敵意をあらわにすることがよくある。 それに少し戸惑う、という話。 「毒親」というどきっとするような言葉づかいで、肉親のことを恨んだり非難したりする台詞をときどき見かける。 もともとは「毒になる親」というスーザン…

鎖 Ⅲ

ICO - Magic is Here - YouTube 「宗教にすがるのは弱い人間のすることだ」 「思考回路を宗教に預けて、自分の主体をもたない」 「宗教はすべてカルトだ」 「3大宗教だって発生当初は新興宗教だったんだから、 オウムも仏教も同じだ」 *** かつて、私も…

鎖 Ⅱ

ICO You Were There - YouTube 私は、この手を離そうとしている。 私は、この手を離してはいけない。 私は、汚れている。 私は、私を汚しているものたちを明るみに出す。 私は、彼らを殺す。 私は、この手を離したくない。 *** 私は、主治医いわく「古典…

発症 1

手元に地元の大学病院から貰ってきた診断書と、そして旧いカルテがある。 1996年に記録されたカルテは、黄ばんだ紙にパンチングされてある。 電子カルテに切り替えられてからは、最長5年で、大抵のカルテはdeleteされてしまう。 このカルテは、旧時代の遺物…

鎖 Ⅰ

父母の生い立ちを、少しずつ語ってみる。 父親は、戦中の上州に生を享けた。 父の誕生した頃、彼の父は大陸に出征しており、体の弱い母と祖母が、主に彼を育てた。 +++++++++++++++++++++ 彼の母は、貧しい家に生まれ、9歳で奉公という名の身売りにだされた…

「食べる」

先日、「八日目の蝉」という作品を、映像作品として、観た。 ドラマ版もあったらしいが、映画バージョンを。 そこで、最も激しく私の感情を揺すったのが、永作演じる「誘拐犯」の叫びだった。 「その子は、まだ夕飯を食べていません!」 究極まで張り詰めた…