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夜のこどもたちは夢をみる

子どもに眠りを 大人に愛を

フラッシュバック体験

私は、フラッシュバック、再体験、て用語を頻繁に使う。 

でもそういえば、それって何なのか、というのを説明していなかった。 
検索をかけたりしてみたけど、私の体験している「フラッシュバック」というものを、ちゃんとわかりやすく書いたものが、ちょっと見当たらない。 

私のぼやく、「フラッシュバック」 ってなんなのか? 

これを、定義とか正式な専門家の見解とかではない方法で、とりあえず注釈してみておくことにする。 

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*** 

ベトナム戦争にまでさかのぼらなくても、悲惨な戦争、ずいぶんありますね。 
戦争っていうと、大体の場合、兵士が行って、銃とか爆弾とかで、戦争相手サイドの兵士を殺さなくちゃいけない。 
でも兵士だって人間だし、兵務は仕事だし、普通の会社みたいには行かないまでも、ある程度の休日みたいなのをとらないと、うまく任務が果たせない。 
それで休暇をとるわけだけれど、(あるいは殺し合いが一応終って、通常任務に戻るわけだけれど)、それでいきなり普通の町には戻せない。 
一定期間の「ならし」みたいなのが必要で、普通の町そっくりのモデルシティに住んでみて、それから大丈夫そうなら、自分の本物の町に帰ったりする。 

なぜ、兵士に「ならし」期間が必要か? 
大丈夫そう、って何が? 

これをやる理由が、フラッシュバックです。 

フラッシュバックなんてものを社会が認識していなかった時代には、兵士がいきなり本物の町に帰ったのですが、これで凄い数の銃乱射事件が起こる。あるいはそれに準ずる無差別殺人。 
どういう風におこるかっていうと、帰還した兵士が、ある朝突然、「敵襲!」って宣言して、だだだだだっと銃を乱射して、その辺の人を撃ち殺しちゃう。それも、一人の特殊な兵士のプライベートな問題じゃない。こういうのが同時多発的に凄い数起こる。 
なんなんだこれは、となって、それでわかったのが、 

「あ、こいつら、ここを戦場だと思い込んでるのか」 

ってことでした。 
思い込んでいるというか、どうやらはっきりその目に大量の敵が襲撃してくるのが見えている。 
爆弾が破裂する音が聞こえ、被弾して自分のおなかから血とか内臓が噴出す。実際にそうなったのとまったく同じく、痛い。 
つまり、敵襲です。 
だから、慌てて、というか、断固反撃する。 
そのときには、自分が帰還している、というのなんか100%忘れている。 

ここは戦場で、 
今おれは撃たれたので、 
撃ち返して死ぬ。 

そんな必死の思いで、彼らは無辜の民にだだだだっ、と発砲しちゃったわけです。 
別に変じゃない。戦場で撃たれたから、反撃した。 
でも、実際は、撃たれてない。 
そこは戦場じゃないし、傍から見ると、いきなり痛がって、銃を出してきて、撃っちゃった、という現象。 

難しいのは、「思い込み」ではない、ほんとうに彼にはくっきりとした痛みがあり、彼には内臓や血が見えている、という点。説得できないですね。見えてるんだから。 

それで、とりあえず、撃っちゃってもだいじょうぶな、模擬的な町でフラッシュバックをある程度治療か認識(「見えてるし痛いだろうけど、これはフラッシュバックなんですよ」)してもらう。 

それは、軍備として今や当然のものです、模擬的な町っていうのは。 

**** 

突然、はっと昔の記憶を断片的に、鮮やかに思い出すことってありますよね。 
厭な記憶だったり、楽しい記憶だったり、いろいろ。 
でも、それはフラッシュバックではないのです。 

例えば(ありえないけど)、小学校で算数の授業を受けている、という体験を出すと 

突然、「あっ、私は小学校で算数の授業受けたな、この場面覚えてる」、これはフラッシュバックではない。記憶想起。 
じゃあどんな風になるか。 

あ、黒板だ、「この机」に座って、「このノート」に、「この鉛筆」で、書かなきゃ。 
って、傍から見ると「何もないのに」、いきなり座って、書くまねを始めちゃう。 

これが、フラッシュバックです。再体験。 

*** 

それと、私の場合は「解離性フラッシュバック」といって、特徴的なのが、 
再体験した記憶を、必ずしも覚えるわけではない。ということ。 

思い出したわけではないので、上記のような行動をとったからといって、本人が「小学校で算数のノートとった」という記憶を思い出したわけではないのです。 

ほんとうに、シンプルに、ただ再体験しただけ。 
なので、再体験終了したら、からっと忘れちゃいます。 
「え?私、算数の授業なんか受けたことないよ?」とか言います。本気で。 

なので、何回も同じ体験を繰り返しますが、それで記憶として整理されていくかっていうと、ぜんぜん関係ない。 
「なんか今すっごいまぶしかった〜」とか感想をいうくらい。 
その感想すら、数分でけろっと忘れちゃう。 
忘れちゃうけど、その間、わあっと暴れたり叫んだりするので、体への負担は大きい。 

フラッシュバック、再体験に関しては、ゆえに、なんらメリットはない。 
周囲がおろおろしちゃうだけで。 
咳とかのほうがまだメリットがあるかもしれないですね。 
困ったもんです。