人間宣言(痛みの時代のお終い)
骨の奥
背骨のもっと奥
からだの いちばん 奥に
もうひとつ背骨があるようだ、と、整体のせんせいに驚かれた の
私の 芯 に
ひどいつよい力が
生まれたときからずっと今日まではいったままで
それがもとで 耳が聞こえなくなったり 眼がみえなくなったり
脚がつめたくなったり してた の
もう いいよ 、って
もう、いいよって
私、はわるくなかった の
私は悪くなかったの
もう いいよ
こわかったね
でも
もう いいよ
こわかった、こわいね
でも
もう いいよ
もういいよ
ああ やっと
こわいまんまの私で 愛されたい 。
わたしはあいされたい
***
でも 誰か私を
誰か 私を
さわって、愛しては くれませんか ?
(「誰か私を」コトリンゴ)