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夜のこどもたちは夢をみる

子どもに眠りを 大人に愛を

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「過去」

「未来」

それを区別する。

(現在、は幻想だから)

「過去」がどうやっても変えられない。

だから、「未来」を見て生きる。

そのことはどうやら正しそうだ。

むかし、「過去」を区切りなさい、といわれて

それは「過去」なんかどうでもいいのだ、といわれたような気がした。

あの苦しみ、痛み、悲しみ、寒さ、くらさ、恐ろしさ。

そういうもの、――現在を侵食すらしてくる過去のものもの――

それらを、「忘れろ」と。

そういわれた気がした。

そして私は悲しかった。

でも今はそうではないと知っている。解る。

「過去」「未来」

その二つは明確に異なるものなのだ。

「過去を活かそう」とか

「過去の苦痛を乗り越えて」とか

そういう風に、つなげていくことは、どうやら違う。

今、とは、過去の延長であるけれど

同時に、未来そのものでもある。

過去が黒く淀んだ私は、ならば、「今」を「過去の延長」とすることはよそう。

今、それは未来そのもの。

けれど。

過去はどうしようもなく、ならば昇華せよ、と

クリアしてみせよ、と

救済してくれ、と。

そうせがむ。

乞う。

だから。

私は、未来を描き、著し、そして語り続けながら、

ここでひっそりと、過去を語ろう。

今まで語ることがなかったのは、今に繋げてきたためだ。

いまや私とは区切られた過去、それはおそらく遺骨のようなもの。

足の小指、喉の3つ目の骨。

小さなそれらを、私は拾おう。

ひっそりと。

もう必要ではない、それらのカルシウムの破片を。