夜のこどもたちは夢をみる

子どもに眠りを 大人に愛を

No-Thanx, Meet them.


amazarashi 『スピードと摩擦』“Speed and Friction” |「乱歩奇譚 Game of ...

時間があまったから死んじゃおうかな、なんてのが変なのはなんでだろう?

今日はもう居場所がないから死んじゃおうかな、なんてのはなんで変なんだろう?

誰も私につながらないから、死んだ電話線をぷつりと切っちゃおうとするのは、変なんだろうか?

そんなのをだれに言えるわけでもないのに、こうして虚空にぶつぶつと。

私はきっと変なんだろう。

耳にipodつないで歌いながら歩こう。

そして最初に見つけた人に殺してって言おう。

そんな風な青春時代はとうに過ぎてしまっていて

耳にipodつないで歌えずに歩いて

最初に見つけた小さいいいことを糧にして生きる言い訳にしよう。

なんて踵で歩いてる。

今日もひどい夢を見たんだよ。

夢の中ではいつでも、目を閉じることができないんだ。

瞼を切り取られてしまったみたいだ。

からからに乾いた眼球に焼き付けられる光景はあまりにもむごたらしい魂の殺戮

ああでもそういえば昔はこんなのを本当に見ていたんだっけ。

今はまだまし、今はまだまし、呪文みたいに唱えて

だからだろうか、いつまでもいつまでも立ち止まる。 

もうここを去っていくというのに、 

砂漠を歩いていく一頭の駱駝、 

そんなものになっていく。

誰もいなくなる部屋にも、埃は確実に吹きだまる。 

花火大会の散しが千切れ飛んでいく。 

誰もひとりきりにはならない場所。  

そんなのがあったらそれはそれこそ最悪だ。

ひとりきりである。ひとりきりである。

それぞれの足でそれぞれの痛みを抱えてそれぞれ未来へ歩きだす。

私が捨てたものたちに私が捨てられて、

まだきっと一生、音楽を私は嫌いになれずにいる。